働く場で本当に評価される「所作」の話
「これといった資格もなくて、自信がありません」
面接前に、そう話される方は珍しくありません。
特に、子育てを経て仕事に戻ろうとする方ほど、自分の強みが分からなくなっていることが多いと感じます。
履歴書に書けるものが少ない。
ブランクがある。
だから評価されない。
そう思い込んでしまうのは無理もありません。
けれど、実際の現場で見られているのは、紙に書かれた情報だけではありません。
「所作」は必ず誰かが見ています
ある企業の話です。
事務職の採用で、数名の面接が行われました。
中には資格が豊富な人もいれば、経験値の高い人もいました。
その中で最終的に選ばれたのは、経歴としてはごく一般的な家庭中心の生活をしてきた女性でした。
決め手になったのは、面接中の受け答えでも、アピールでもありません。
その方は、面接が終わり退出するとき、椅子を静かに元の位置に戻し、「ありがとうございました」と一言添えて部屋を出ました。
ただそれだけのことです。
派手な振る舞いではありませんし、意識してやったようにも見えない、自然な動作でした。
その様子を見て、面接官は「この人なら、周りに安心感を与えるだろう」と感じたそうです。
結果として、その方は職場にとても馴染み、誰かが困っていれば声をかけ、場の空気を乱さずに仕事を進める存在になりました。
特別なスキルがあったわけではありません。
でも、チーム全体の信頼はとても厚かったと言います。
所作は誰でも身につけられる一生のスキル
仕事の技術や専門知識は、あとから身につけることができます。
教えれば、時間とともに伸びていきます。
でも、人への配慮や場の扱い方は、短期間では身につきにくいものです。
だからこそ、人は無意識に、所作を見ています。
所作とは、作られた礼儀ではありません。
物をどう置くか、相手の話をどう聞くか、場をどう終えるか。
そうした一連の動きには、その人の価値観や人間性が表れます。
頑張って「良く見せよう」とする必要はなく、普段の姿がそのまま出てしまうものです。
子どもは親を見て学んでいきます
家庭でも同じです。
日々の動きや言葉の選び方は、子どもにそのまま伝わります。
親が無意識にしている振る舞いを、子どもはよく見ています。
だから所作は、仕事の場面だけでなく、子育てや人間関係すべてに通じる力だと言えます。
「所作は育ちの問題」と言われることがありますが、それは誤解です。
所作は感覚ではなく、理解して学ぶことができます。
なぜその動きが相手に安心感を与えるのか、なぜ印象がよくなるのか。
理由を知り、繰り返し体に落とし込めば、誰でも身につけることができます。
では所作はどこで学べるのか
ロイヤルアカデミーでは、そうした所作を「なんとなく」ではなく、言葉と動作の両面から学んでいきます。
評価される所作とは何か、信頼につながる振る舞いとは何かを、実践を通して理解していきます。
資格は時代とともに変わります。
スキルもアップデートが必要になります。
でも、身についた所作は一生あなたを支え続けます。
場に安心感を与え、信頼を積み重ねる力として、必ずあなたの味方になります。
所作をきちんと学ぶことは、自分の価値を高めることです。
そしてそれは、特別な人だけのものではありません。
今からでも、ここからでも、身につけることができます。
所作は、学べます。


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